かもめーるはもうない?暑中・残暑見舞いは通常はがきで十分!正しい選び方とマナー

夏になると「暑中見舞い」や「残暑見舞い」を送ろうかな、と思う方も多いですよね。

でも、実際に準備しようとすると「いつ出せばいいの?」「どのはがきを使えばいいの?」「かもめーるはもうないの?」と、迷うポイントが意外と多いものです。

特に、かつて人気だった「かもめーる」が2021年に廃止されたことで、現在はどんなはがきを選べばよいのか分からない方も少なくありません。

この記事では、2025年最新版の情報をもとに、暑中・残暑見舞いの正しい送り方をわかりやすく解説します。

通常はがきや夏用の絵入りはがきで十分対応できる理由から、具体的な文例、送り方のマナーまでをまとめました。

「形式よりも気持ちを込めること」が一番大切です。

これを読めば、迷わず準備ができて、自信を持って夏のごあいさつを送れるようになります。

目次

暑中・残暑見舞いとは?意味と役割

ここでは、暑中見舞いと残暑見舞いの基本的な意味や役割について整理していきます。

毎年のように耳にする言葉ですが、意外と違いをきちんと説明できないことも多いですよね。

まずは両者の基礎を押さえておきましょう。

暑中見舞いの基本と送る目的

暑中見舞いは、夏の盛りに相手へ挨拶を届ける習慣です。

もともとは、暑さの厳しい時期に相手を気づかうために広まったとされています。

夏のあいさつを形にして伝える手段として、昔から親しまれてきました。

形式ばらずに、親しい友人や知人へ近況を伝える手段としても使えます。

残暑見舞いとの違いと時期の切り替え

残暑見舞いは、暦の上で秋に入ったあとに送る挨拶です。

暑さが和らぎ始めた頃に送ることで、「まだ暑さは続くけれど体に気をつけてね」というニュアンスを添えられます。

暑中見舞いと残暑見舞いの一番の違いは「送る時期」です。

種類 送る時期 イメージ
暑中見舞い 梅雨明け〜立秋前日 夏本番に送るあいさつ
残暑見舞い 立秋〜8月末頃 暑さが続く中でのあいさつ

このように、同じ「夏のあいさつ」でも、タイミングによって名称や言葉遣いを変える必要があります。

相手に丁寧な印象を与えるためにも、送る時期を意識することが大切です。

暑中見舞いはいつ出すのが正しい?

暑中見舞いを出す正しい時期については、昔から一定の目安が決まっています。

ここを間違えると、相手に違和感を与えてしまうこともあるので注意が必要です。

2025年の暦をもとに、具体的な期間を確認していきましょう。

2025年の暑中見舞い期間

暑中見舞いは、梅雨が明けて夏らしさが本格化した頃から立秋の前日までに出すのが目安です。

2025年の立秋は8月6日なので、それまでに届くように送るとよいでしょう。

たとえば7月中旬から8月5日頃までが最適な期間と考えられます。

「夏真っ盛りの時期」に届くのが暑中見舞いの基本です。

立秋の日付 暑中見舞いを出せる期間
2024年 8月7日 7月中旬〜8月6日
2025年 8月6日 7月中旬〜8月5日

このように、立秋の日付は毎年変わるため、年ごとに確認しておくのがおすすめです。

残暑見舞いに切り替えるタイミングと期限

立秋を過ぎると、暑中見舞いではなく残暑見舞いに切り替えます。

残暑見舞いを出す時期は、8月6日以降から8月末までが一般的です。

ただし、地域によっては9月初旬まで暑さが続くため、その場合は9月上旬に届くのも失礼にはあたりません。

重要なのは「暦の切り替え」に合わせることです。

種類 送る期間 注意点
暑中見舞い 梅雨明け〜8月5日 遅れると残暑見舞い扱いになる
残暑見舞い 8月6日〜8月末 9月初旬までなら許容されることもある

こうして時期をきちんと区切ることで、相手にも丁寧な印象を与えることができます。

 

暑中・残暑見舞いに使うはがきの選び方

ここでは、暑中見舞い・残暑見舞いに使うはがきについて解説します。

「通常はがきでいいの?」「かもめーるはまだあるの?」といった疑問を持つ方も多いので、最新の情報を整理しました。

通常はがきで大丈夫な理由

暑中見舞いや残暑見舞いには、特別なはがきを使う決まりはありません。

2024年10月から郵便料金が改定され、通常はがきは85円になっています。

この通常はがきにそのまま書き込むか、私製はがきに切手を貼れば問題なく送れます。

「普通のはがきで十分」というのが2025年時点での答えです。

種類 料金 特徴
通常はがき 85円 全国一律で使える基本のはがき
私製はがき 切手85円を貼付 オリジナルデザインを選べる

かもめーるとは?歴史と人気の理由

かもめーるは、1986年から販売されていた夏のくじ付きはがきです。

切手部分に夏らしいイラストが描かれており、さらに抽選番号付きというユニークさが人気でした。

受け取った側が楽しめる点が大きな魅力だったといえるでしょう。

かもめーる廃止の背景と今はどうなっている?

かもめーるは2021年に販売が終了しました。

電子的なやりとりが増えたことや、利用数の減少が背景にあります。

2025年現在は、かもめーるは購入も利用もできません

ただし、季節感のあるはがきは郵便局やオンラインショップで販売されています。

2025年に選べるはがき(官製・私製・夏用絵入り)

2025年は、以下のような種類のはがきを選ぶことができます。

種類 特徴 おすすめの場面
官製はがき(85円) 最も手軽で安心して使える 仕事関係やフォーマルな挨拶
私製はがき+切手 デザインや紙質を自由に選べる 友人や家族へのカジュアルな便り
夏用絵入りはがき 風鈴や花火など夏らしい柄入り 季節感を重視したい場合

相手との関係や伝えたい雰囲気に合わせて、はがきを選ぶと良いですね。

デザインよりも気持ちを込めることが一番大切といえるでしょう。

暑中・残暑見舞いの書き方と文例集

ここからは、暑中見舞い・残暑見舞いの文面の作り方について解説します。

どんな内容を書けばよいのか迷う方のために、基本構成と実際に使える文例を紹介します。

相手に合わせて使い分けると、より気持ちが伝わりやすくなります。

文面に含めるべき基本要素

暑中見舞い・残暑見舞いには、いくつかの基本要素を入れるのが一般的です。

  • 冒頭の挨拶(「暑中お見舞い申し上げます」など)
  • 季節に合わせた言葉(暑さや涼を感じさせる表現)
  • 相手を思いやる一言
  • 自分の近況やひとことメッセージ
  • 結びの言葉
  • 日付(年号と月を記す。日付までは不要)

この流れを守れば、シンプルでも十分に気持ちが伝わります

要素
冒頭の挨拶 暑中お見舞い申し上げます
季節の言葉 連日の暑さが続いておりますが…
相手を思う一言 体調を崩されていないでしょうか
自分の近況 こちらは変わらず元気に過ごしております
結びの言葉 これからもお健やかにお過ごしください
日付 令和7年 盛夏

友人・知人向けのカジュアルな例文

毎日の生活の中での近況を添えると、親しみが伝わります。

――――――――――――――――

暑中お見舞い申し上げます。

毎日暑い日が続いていますね。

そちらはいかがお過ごしでしょうか。

また涼しくなった頃に、ゆっくり会えるのを楽しみにしています。

令和7年 盛夏

――――――――――――――――

目上の方・ビジネス相手向けの丁寧な例文

格式を意識した言葉を選ぶと、失礼のない印象になります。

――――――――――――――――

暑中お見舞い申し上げます。

平素は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございます。

暑さが厳しい折、どうぞご自愛くださいますようお願い申し上げます。

皆さまのますますのご発展をお祈りいたします。

令和7年 盛夏

――――――――――――――――

日付や和風季語(盛夏・葉月など)の入れ方

暑中・残暑見舞いでは、年号や月を添えるのが一般的です。

たとえば「令和7年 盛夏」「令和7年 葉月」といった表記がよく使われます。

具体的な日付は不要で、季語を入れるだけで十分です。

表現例 意味
令和7年 盛夏 夏の盛りに送るとき
令和7年 葉月 旧暦8月にあたる呼び方
令和7年 残暑 立秋以降に送るとき

こうした表現を加えることで、季節感がより豊かに伝わります。

送り方とマナーの注意点

暑中見舞いや残暑見舞いは、内容だけでなく送り方にも気を配ることが大切です。

ここでは、はがきや封書を使う場合の注意点、そして意外に迷いやすい「去年のはがきは使えるのか」という疑問について解説します。

はがきで送るときのマナー(清潔さ・見やすさ)

はがきは誰の手にも触れるものなので、見た目の清潔さが重要です。

折れや汚れがあるものは避け、きれいな状態で送るようにしましょう。

文字は読みやすく、にじみにくいペンを使うのがおすすめです。

丁寧に書かれたはがきは、それだけで受け取った人に好印象を与えます

ポイント 注意点
見た目 折れ・汚れがないものを使用
文字 にじみにくい黒や青のペンを使用
宛名 フルネームを省略せずに記載

封書で送ってもいい?(写真や手紙を添えたい場合)

必ずしもはがきでなければならないわけではありません。

写真や手紙を添えて伝えたい場合には、封書を使って送るのも自然です。

特に親しい親族や、普段から手紙をやりとりしている相手であれば違和感なく受け取ってもらえます。

封書は「暑中見舞いのアレンジ版」と考えれば問題ありません

デジタル送信は非常識?場面ごとの使い分け

メールやSNSで暑中見舞いを送る方も増えています。

ただし、ビジネスの相手に対しては控える方が無難です。

友人や同年代の知人とのやりとりならデジタルでも十分に気持ちは伝わります。

相手との関係性に合わせて、紙とデジタルを使い分けるのがコツです。

送付方法 おすすめの相手 注意点
はがき 友人・知人・ビジネス関係 定番で安心感がある
封書 親族・親しい関係 写真や近況報告を添えるのに適している
メール・SNS 同年代の友人・気軽な相手 フォーマルな場面では避ける

去年のはがきは使えるの?交換や活用方法

「去年の暑中見舞い用はがきが余ってしまった」という場合もあるかもしれません。

そのまま使うと、古い印字や年号が見えてしまい相手に違和感を与える可能性があります。

挨拶状としては新しいはがきを使うのが望ましいでしょう。

もし余っている場合は、懸賞の応募やメモ用など別の用途で活用するのがおすすめです。

また、郵便局では手数料を払えば新品のはがきや切手に交換してもらえます。

「挨拶は新しいはがきで」という意識が、相手に誠意を伝える第一歩です。

まとめ:2025年の暑中・残暑見舞いは通常はがきで十分

ここまで、暑中見舞い・残暑見舞いの意味や送る時期、はがきの選び方、そしてマナーについて整理してきました。

2025年現在では、かもめーるは廃止されているため、入手することも利用することもできません。

しかし、通常の官製はがきや私製はがきに切手を貼る方法で、十分に気持ちのこもった挨拶が可能です。

ポイント 内容
時期 暑中見舞いは梅雨明け〜立秋前日、残暑見舞いは立秋〜8月末
はがき 通常はがき、私製はがき、夏用絵入りはがきで対応可能
マナー 清潔なはがき・適切な文面・相手に合った送り方を心がける

大切なのは「形式」ではなく、相手を思いやる気持ちです。

一言でも季節の言葉を添えて送ることで、受け取った人とのつながりをより温かいものにすることができます。

毎年の習慣として続けることで、相手との関係をより豊かに育むことができるでしょう。

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